平成29年度の太陽光発電の売電価格は住宅用(10kW未満)で28円/kWh、非住宅用太陽光(10kW以上)で21円/kWhとなっています。
太陽光発電の固定価格買取制度が始まった2012年度では住宅用42円/kWh、非住宅用太陽光40円/kWhですから、当初よりもそれぞれ14円/kWh、19円/kWhのマイナスということになります。
しかしながら、売電価格の低下と比例して太陽光パネル自体の価格も海外製品などの台頭もあり下落していますので投資目的でも設置するメリットはいまだあるといえるでしょう。
その太陽光発電ですが、長所はなんといっても、有害物質などを発生させたり、環境に負荷をかけることなくクリーンでエコロジカルな発電が可能ということでしょう。
原子力発電のようにひとたび事故が起きれば有害な放射能が撒き散らされることも、火力発電のように温室効果ガスを排出することもありません。
ただし、その自然環境に拠るということが最大の短所となるのです。
中でも、最も発電に影響を及ぼすものは積雪です。
天候不良で太陽光が遮られることによる発電量の低下はもちろんのこと、積雪の場合はその雪が溶けるまで太陽光パネルを覆ってしまいますから、たとえ降雪後快晴だったとしても発電はされません。
雨や曇りなどの天候不良より影響が大きいのです。
太陽光パネルを設置する場合にはこうしたことを理解しておくことが重要でしょう。

太陽光発電について、もっと詳しく知りたい方はこちら⇒太陽光発電 長所 短所

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